地の素材を使った、早稲田みょうがのブラウンエール

かつて早稲田の杜はみょうがの里でした。「・・・早稲田の杜であった。そして付近には藁葺の農家が散在して居り、みょうが畑がたくさんあった。」と、明治三十五年の様子を相馬御風は書いています。しかし早稲田大学の発展により付近には、下宿に本屋、食堂などができ、町としても発展したことから、みょうが畑はなくなってしまいました。それから約100年経った2010年、早稲田みょうがを復活させる事業が始まりました。この事業は江戸東京野菜の専門家、大竹道茂さんが中心となり、早稲田の旧家に自生する早稲田みょうがを探すことから始まり、捜索に参加した練馬区の農家、井之口喜實夫さんが発見。畑での復活栽培が進められ、2012年、江戸東京野菜として登録されました。早稲田みょうがは9月下旬〜10月中旬が旬で他のみょうがと比べて、赤みが強く大ぶりで香り高く、真ん中あたりがぷっくりしているのが特徴です。現在、新宿区の学校給食で提供されたり、早稲田の商店会イベントでは秋にカツオとみょうがの料理が提供されたりしています。